家庭学習のミカタ

家庭学習の悩みを佐藤嵩之がビシッと解決!

即効で子どもがやる気になる話の聞き方【4つのポイント】

 

はじめに

 

先日記事の中で、子どもの話を素直に聞くことについて書きました。

 

 

詳しくは下記の記事をお読みいただけたら幸いです。

 

 

takazenkun.hatenablog.com

 

 

 

 

 

さてこの子どもの話を素直に聞くとは、言い換えると傾聴のことです。

 

 

 

傾聴【けいちょう】とはカウンセラーや医療、介護などの分野でよく使われているコミュニケーション技術で、相手の話をありのままに親身に聴くスキルのことです。

 

 

 

 

ここではそのような専門的なスキルではなく、初心者でも実践できるような傾聴の基本的なルールについて解説していきます

 

 

➀聞き手が自分のことのように想像しながら聞くこと

 

相手の話すことを我が身に起こったことのように集中して聴きます。例えばテレビを見ながらや生返事で聞き流したりするのではなく、相手の顔をよく見て真剣に聞きます。適度な相槌を入れるのも効果的です。そうする事で子どもは腹を割って話そうという気になるのです。

 

➁相手を尊重し話をよく理解すること

 

たとえ相手が我が子でも同じ人間として対等であるとか考えて尊重します。そしてむやみに反論せずに、話し手がどのような気持ちでいるかを理解しながら聴いていきます。

 

これは相手の言い分に納得したり、鵜呑みにしたりすることではありません。話の分かりづらい部分は適宜質問したり、「あなたの言ってることはこういうことですね」と話をまとめ確認して話し手の本心を徐々に引き出していきます。

 

 

 

 

 

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➂聞き手に自分自身の悩みがないこと。

 

私のこれまでの経験では、親にとってこのポイント➂が一番難しいと思います。

 

親身になって相手の話を聴き、相手を尊重して話を理解しようとしても、聞き手が自分の悩みに捉われていては集中して聞くことはできません。

特に親は自分の親にされたことや子どもとのこれまでの経緯など過去の問題に捉われている場合があります。

 

これに夫婦間での意見の相違や親の権威、世間体、将来への不安などの問題が加わることもあります。

 

聞き手が悩みを自覚しない場合でも、相手が我が子のことになると子供のを心配したり、子どもの主張を親の権威への挑戦と受け取って、説教したりイライラしてしまいがちです。

 

相手の話を傾聴するには聞き手自身がカウンセリングを受けたり、ストレスを解消したりと自分の悩みを解決しておくのが望ましいと思います。

 

 

 

 

➃聞き手の受容的な態度が相手に伝わること

 

親がこれまでの態度を改めて、話をよく聴こうとしても子どもが本心を語るとは限りません。親とのこれまでの経緯があります。

 

例えば親がこれまで子供の話を聞かずに抑圧的な態度をとっていたら、いきなり本心を話せと言われて信用するのは難しいでしょう。本心を話せばまた叱られるかもしれないからです。

 

また小学生の場合、子ども自身が自分の考えが整理できておらず言葉で表現するのが難しいこともあります。

 

聞き手が自分の観念や先入観にから離れて、落ち着いた態度で子とも根気よく向き合うよう心がけるとよいでしょう

 

 

 まとめ

 

子どもがやる気になるには親が子どもの話を素直に聞くことが重要です。そのためのコミュニケーション技術として傾聴のポイントを4つ解説してきました。

 

子どもの話を傾聴するには、子どもを一人の人間として尊重しながら、親身になって聴くこと。親が自分の観念や価値観に捉われず、落ち着いた態度で共感を示し、子どものありのままを受け入れるという姿勢を伝えつつ集中して聴くことです。

 

こう書くと傾聴とはなんだか難しい技術のようですが、親はカウンセラーのような専門家ではないのであまり細かいことにこだわらずに、子どもの考えを尊重しながら冷静に、ありのままの子供の気持ちを理解しようと努めることではないかと思います

 

 

 

実証済み!自分から勉強する子に育てる親の接し方【まとめ】

 

 

 

 

 

 

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はじめ

 

親が言わなければ宿題をやらない。

 

ゲームばかりして勉強しない。いうことを聞かないから親の言葉も荒くなる。

 

 

 こんなやる気のない子どもが自分から勉強する親の接し方をまとめてみました。

 

 

話を素直に聞く

 

 

 子どもの話を良く聞くこと。

 

 

 

 

 子どもの言うとおりにするのではなく、子どもの言い分を理解すること。

その際その言い分に納得いかなくても自分の判断を下してはいけません。

 

よくありがちなのは親の権威へ挑戦だとばかりに、子どもの言い分を皆まで言わせないこと。これでは子供の不満はたまるばかりです。

 

 人は自分の話を聞いてくれるから相手の話を聞くのです

 

子どもの言い分が身勝手なものであるとしても最後まで子ども言いたいことがなくなるまでよく聞くこと。

 

こうすることで子どもは自分の言いたいことを聞いてもらえたことに満足します。また子ども言い分を聞くことで子どもの本心を掴むことができます。

 

他人の話を肯定的に聞く方法に「傾聴」というテクニックがあります。

我が子のことになると感情的になってしまい話を素直に聞くことが案外できていないものです。

この「傾聴」についてまとめた記事がありますので是非お読みいただきたいと思います。

 

takazenkun.hatenablog.com

 

 

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 適度な距離感を保つ

 

 

 

親として子供と適度な距離感を保つこと。

 

 

親には家族として我が子を思う内向き(主観的)な立場と子供の保護者としての外向き(社会的)な立場があります。

 そのどちらに偏っても子供との関係は上手くいきません。

親が子どもの感情や状況に感情移入しすぎると冷静な判断ができなくなってしまいますし、世間体ばかり気にしすぎると冷たいと思われるでしょう。

 

例えば子どもが中学受験をすると全然勉強しない。

子どもが受験を望むならと塾などの教育費を出してあげる。でも勉強しないので無理に勉強させようとしてケンカになる。

この場合子どもは勉強していないという行動をとっているのだから本心では受験を嫌がっている可能性があります。

これは親自身が将来のために子どもに勉強して欲しい希望をもっているので適切な判断が下せないでいるのです。

親は自分の願望にとらわれず、保護者として冷静な判断を下すことが重要です。

 

 

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子どもの自発的関心を育てる。

人間の関心の持ち方には無意識的関心自発的関心の2種類があります。

 

無意識的関心とは興味や好奇心、読灸に基づいて特に努力しなくても働く関心です。

 自発的関心とは必ずしも興味の持てない物や人物に努力して向けるものです。例えば自動車免許。道路交通法や交通ルールなど本当に興味ある人は少ないでしょう。

 それでも免許を取得して自動車を運転したいから勉強して試験の合格を目指します。

別に好きでなくても技術や知識は習得できるのです。

勉強や技術はすべてやる気にならなければ身につきません。言い換えれば自発的関心を持たなければ身に着けることはできません

 

もちろん勉強に興味を持って取り組む無意識的関心を子どもに呼び覚ますことができれば学習効果はより高まります。

親が叱責して子供に勉強させることは自発的関心ではありません。

 

親が強制しても自発的関心は生まれません。本心から受験に合格したいとか成績を上げたいと望んで初めて自発的関心が生まれます。子どもに自発的関心が芽生えれば行動が伴うはずです。それが自分ヵら勉強するということなのです。

 

つまり自分から勉強する子どもとは勉強に対して自発的関心のある子どもなのです。

 

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まとめ

自分から子どもが勉強する親の接し方をまとめると、

まず子どもの勉強に対する考えや気持ちを良く聞いて子どもの本心を理解します。その際親の考えを強制したり、親の意向に沿うように子どもを誘導するのではなく、子どもの話している内容をありのままに理解すること大切です。

 

次に子どもの気持ちを保護者の立場から冷静に判断します。

親として心配したり、期待したい気持ちはわかりますがそのような「親心」は子どもの重荷になり、また親の思いを汲み取らない子どもを責める態度につながります。

親と保護者の心のバランスがとれるよう子どもと適度な距離感を取るよう心がけましょう。

 

最後に子どもの自発的関心を育てましょう。

 そのためには子どもの判断を尊重にしつつ、たとえ興味のないことでも子どもに関心を持ってもらえるよう励ますことが重要です。

時には人生の先輩として親が自分は子供くらいの年齢の時どう感じたかを語ることも

 子どもにとっては大いに役立つと思います。

この自発的関心こそ自分から子どもが勉強したくなるやる気の正体なのです。

 

 自発的関心をどうすれば育てるられるか、冷静に子どもとの接し方を考えてみることが重要です。

 

以上最後までお読みくださりありがとうございました。

 

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