【不登校防止】学校では教えない成績を伸ばす授業の受け方【自宅学習】
はじめに
「授業の受け方知っていますか?」
学校は授業で勉強は教えてくれますが、授業の受け方は教えてはくれません。
特に小学校は一人の教師が全科目教えるのでそんなに高度なことはやらないし、進み方もゆっくりです。きちんと授業を聞いて漢字練習や計算ドリルなどの宿題をやればついていけるようになっています。
だからわざわざ授業の受け方を教える必要がないのです。
しかし同じ義務教育でも中学校は違います。まず教科ごとに担当がつくので範囲も広くなり内容も難しくなります。
また進み方も早い。
特に数学と英語はきちんと復習しないとすぐに授業についていけなくなります。
これは高校受験を意識して中学の授業を進めなければならないからです。
さらに進学塾は授業進度も速いし、宿題も多いのです。
小学校と同じ感覚で授業を受けていると徐々に授業についていけなくなり、気づいた時には取り返しがつかないというケースが頻発するわけです。
そこで今回は学校では教えない成績の上がる授業の受け方について解説していきます、
なぜ間違った授業の受け方をしているのか
①習い事感覚で授業を受けていること
例えば水泳教室はプールに行って泳ぎを覚えます。家で泳ぎの練習はできません。
大抵に家にはプールはないからです。
何か特殊な器具や楽器、設備の必要な習いごとは先生の指導場所に通うことで、子どもは技術を習得していきます。
小学校の授業も基本的には同じです。
だから先生の指導場所に通うことに慣れてしまうと自宅で何度も練習してして技術を習得するということをしません。
というより自宅で練習するということに気づかないのです。
もちろん習い事やスポーツにも書道や野球の素振りなどのように自分で練習できるものもあるので、一概には言えません。
しかし集団塾で教えていた経験から言えば塾の授業は聞いているが宿題はやらない子は成績が振るいませんでした。
また中学・高校の授業は習っただけでは、例えば数式のように使いこなせなかったり、英単語のようにすぐに忘れてしまいます。
このように勉強が難しくなってくると自分で身につける作業が必要になってくるのです。
➁復習をしないこと
これは勉強が嫌いな子に多いパターンです。
勉強するのは学校や塾の授業だけで家で復習しないので、授業で習ったことがなかなか身につきません。
また復習しないのですぐに授業で習った内容を忘れてしまいます。
授業で習った知識を定着ために復習し、テストでアウトプットしてこそ成績は上がるのです。
漢字や計算ドリル以外の宿題は、授業内容をもう一度家で復習するために出されるのです。
しかし成績の振るわない子どもは一度習った内容が例え身についていなくても、復習するのを嫌がります。一度授業で習ったので自分ではその内容をマスターしたと思い込んでいるのです。
また漢字練習や英単語をも「何回書けば覚えますか」とよく生徒に聞かれます。
これは義務的に勉強しているから出てくる質問で、なぜ漢字や英単語を覚えなければいけないかを理解していないのです。
ちなみに私は「覚えるまで」と答えていました。
一度習ったたことを復習するのは、知識を定着させるために必要なことです。
知識を定着させるため例えば算数の九九のようにまず覚えなければなりません
全ての勉強はまず知識を覚えることから始まるのです。
成績の上がる授業の受け方
①自宅学習を毎日すること
繰り返しになりますが中学受験や高校受験、大学受験など入学試験のある学校に合格するには、その学校の出題内容に合わせて勉強しなければなりません。
受験がある以上中学・高校・塾予備校の授業はどんどん先に進んでしまいます。
そもそも授業している先生も授業内で生徒全員が完全に理解できると思っていません。
だから生徒の方が自分で勉強して追いつく必要があります。
しかし成績の振るわない子ほど「後で一気に遅れを取り戻すつもり」で、勉強を後回しにします。
その考えを改めて毎日少しづつ自宅学習を進めることが大切です。
それに一気に遅れを取り戻すよりも少しづつ勉強していくのは面倒くさいですが、結局は後で楽なのです。
「それはわかっているがうちの子が毎日勉強を続けるなんて無理だ」という場合は、勉強を続ける方法についてに記事を書きましたので参考にしてください。
➁繰り返し復習して定着させること
公立の小学校と比べると中学・高校は授業の進度が速いので毎回授業で完全に理解し、覚えるのは困難です。
だから復習して記憶の定着を図ることが絶対に必要になります。
しかし成績の振るわない子ほど新鮮味がないので面白くないと感じ、復習を嫌がります。
また苦手なところを復習することは苦痛ですのであまりやりたがりません。しかしドイツの心理学者エビングハウスは、かの有名な「忘却曲線」の研究によって、記憶した20分後には42%忘れ、1時間後には56%を忘れ、1日後には74%を忘れることが明らかにしています。
だから少なくとも翌日にはもう一度復習したほうが良いのです。
そして1ヶ月後にさらにもう一度復習します。
そして定期テストや模擬試験の前にもう一度復習する。
そして普段の学習であやふやな知識はまたその場で復習するというように覚えるまで復習するのです。また関連性のある事柄、意味を理解して記憶したものは忘れにくいことも分かっています。
そういう意味でも復習は「一つ粒で2度おいしい」勉強術と言えます。
中国古代の思想家の孔子も『論語』のなかで「学びて時に之を習う亦説ばしからずや」
(学んだことを、時々復習し、理解を深める、なんと楽しいことではないか)
と述べているのは復習の効果の大きさを知っていたからでしょう。
自宅学習の大切さ
太極拳や空手などの武術は先生に一つの型を習ったらそれを自宅で練習して習得し、
1ヶ月後など一定期間を置いて、また先生に覚えた型を見てもらい、違っていたら直してもらってまた新しい型を教えてもらいます。
そうやって自分で練習して型を身に着けていくわけです。
いくら型を知っていても実際にできなければ武術として役に立たないので身に着けるという作業に重きが置かれるのです。
塾や中学・高校の勉強もこの武術の指導スタイルと同じで先生に方向性を示してもらったらあとは自分でひたすら習ったことを身に着けるのです。
つまり授業で習ったことを家で覚えたり、自分で試して徐々に身に着けていくのです。
これは自宅で自習することが前提の指導法です。
もちろん自宅でなくても図書館や自習室で勉強することも含まれます。
このことを理解した生徒だけが中学・高校で成績を上げることができるのです。
さらに進んで独力で学んで分からないところだけ先生に聞くということも可能です。通信教育などもこのスタイルですね。
ですが最初は学校で出された宿題を確実にこなし、すぐに復習や暗記を習慣づけるようにすることが先決です。
「中学・高校の授業は自宅での復習が必要である」
このことに気づくことが中学・高校で成績を上げる第一歩となります。
まとめ
今回の記事は子どもたちがしている間違った授業の受け方についてとりあげました。
はじめに公立小学校と中学・高校の授業の進め方の違いを3つ挙げました。
①公立中学に進むことが前提の小学校と違い、中学・高校は上級学校の入試を意識しているのでに授業の進みが速い。
➁覚えることが多いので学校で授業を受けるだけでは消化しきれない。
➂学校では授業の受け方を生徒に教えることがない。
このような中学・高校の授業の進め方に対して子どもが間違った授業の受け方をしてしまう理由として、
①習い事感覚で授業を受けていること
➁復習をしないこと
以上の2つを解説しました。
これらのことを踏まえて、成績が上がる授業の受け方のポイントを2つ解説しました。
①自宅学習を毎日すること
➁繰り返し復習をして知識を定着させること
最後に「習い事感覚」から、「中学・高校の授業は自宅での復習が必要である」ことを理解し、自宅学習中心の授業の受け方へ意識を変えていく必要性を述べました。
以上最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
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