家庭学習のミカタ

家庭学習の悩みを佐藤嵩之がビシッと解決!

即効で子どもがやる気になる話の聞き方【4つのポイント】

 

はじめに

 

先日記事の中で、子どもの話を素直に聞くことについて書きました。

 

 

詳しくは下記の記事をお読みいただけたら幸いです。

 

 

takazenkun.hatenablog.com

 

 

 

 

 

さてこの子どもの話を素直に聞くとは、言い換えると傾聴のことです。

 

 

 

傾聴【けいちょう】とはカウンセラーや医療、介護などの分野でよく使われているコミュニケーション技術で、相手の話をありのままに親身に聴くスキルのことです。

 

 

 

 

ここではそのような専門的なスキルではなく、初心者でも実践できるような傾聴の基本的なルールについて解説していきます

 

 

➀聞き手が自分のことのように想像しながら聞くこと

 

相手の話すことを我が身に起こったことのように集中して聴きます。例えばテレビを見ながらや生返事で聞き流したりするのではなく、相手の顔をよく見て真剣に聞きます。適度な相槌を入れるのも効果的です。そうする事で子どもは腹を割って話そうという気になるのです。

 

➁相手を尊重し話をよく理解すること

 

たとえ相手が我が子でも同じ人間として対等であるとか考えて尊重します。そしてむやみに反論せずに、話し手がどのような気持ちでいるかを理解しながら聴いていきます。

 

これは相手の言い分に納得したり、鵜呑みにしたりすることではありません。話の分かりづらい部分は適宜質問したり、「あなたの言ってることはこういうことですね」と話をまとめ確認して話し手の本心を徐々に引き出していきます。

 

 

 

 

 

f:id:takazenkun:20210627224105j:plain

 

 

➂聞き手に自分自身の悩みがないこと。

 

私のこれまでの経験では、親にとってこのポイント➂が一番難しいと思います。

 

親身になって相手の話を聴き、相手を尊重して話を理解しようとしても、聞き手が自分の悩みに捉われていては集中して聞くことはできません。

特に親は自分の親にされたことや子どもとのこれまでの経緯など過去の問題に捉われている場合があります。

 

これに夫婦間での意見の相違や親の権威、世間体、将来への不安などの問題が加わることもあります。

 

聞き手が悩みを自覚しない場合でも、相手が我が子のことになると子供のを心配したり、子どもの主張を親の権威への挑戦と受け取って、説教したりイライラしてしまいがちです。

 

相手の話を傾聴するには聞き手自身がカウンセリングを受けたり、ストレスを解消したりと自分の悩みを解決しておくのが望ましいと思います。

 

 

 

 

➃聞き手の受容的な態度が相手に伝わること

 

親がこれまでの態度を改めて、話をよく聴こうとしても子どもが本心を語るとは限りません。親とのこれまでの経緯があります。

 

例えば親がこれまで子供の話を聞かずに抑圧的な態度をとっていたら、いきなり本心を話せと言われて信用するのは難しいでしょう。本心を話せばまた叱られるかもしれないからです。

 

また小学生の場合、子ども自身が自分の考えが整理できておらず言葉で表現するのが難しいこともあります。

 

聞き手が自分の観念や先入観にから離れて、落ち着いた態度で子とも根気よく向き合うよう心がけるとよいでしょう

 

 

 まとめ

 

子どもがやる気になるには親が子どもの話を素直に聞くことが重要です。そのためのコミュニケーション技術として傾聴のポイントを4つ解説してきました。

 

子どもの話を傾聴するには、子どもを一人の人間として尊重しながら、親身になって聴くこと。親が自分の観念や価値観に捉われず、落ち着いた態度で共感を示し、子どものありのままを受け入れるという姿勢を伝えつつ集中して聴くことです。

 

こう書くと傾聴とはなんだか難しい技術のようですが、親はカウンセラーのような専門家ではないのであまり細かいことにこだわらずに、子どもの考えを尊重しながら冷静に、ありのままの子供の気持ちを理解しようと努めることではないかと思います