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東大医学部出身者が実証した試験で合格するたった1つのテクニック!

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はじめに

「勉強できる人は生まれつき頭が良いからだ」そう考える人は多いと思います。
確かにうまれつき記憶力の良い人、理解力のある人は成績も良いでしょう。

しかしどんなに頭の良い人でも勉強ののやり方が誤っていたら成績は上がらないし
合格もおぼつきません。

 

「○○模試で全国1位だったのに、実際には合格しなかった」

「成績上位のあの人が、特に難しくもない試験のなぜ落ちた」

 

こんな話は誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。

今回は受験や資格など試験勉強には不可欠であるにも関わらず見落とされがちな過去問についてお話ししていきます。

東大理Ⅲ出身者がやっている試験で合格するテクニックとは


精神科医で受験アドバイザーの和田秀樹氏は東大、国立大学医学部に合格者を輩出することで知られる灘高から東大理Ⅲ、東大医学部卒のいわば受験偏差値の頂点を極めた
スーパーエリートです。

 

彼は灘高在学中に数学の解法暗記を中心とした「要領の良い」受験メソッドを開発し、さらに難関中高一貫校生向けの東大受験専門塾「鐡録会」を東大在学中に立ち上げるなど、まさに受験の神様と呼ぶにふさわしい活躍をしています。

 

そんな絵に描いたようなスーパーエリートの和田氏は生まれつき「頭の良い」人といえるでしょう。(ご本人の自己認識は別ですが)

しかしそんな彼も東大在学中はバイトや遊びに明け暮れて医師国家試験の半年前まで勉強しなかったそうです。そのため国家試験の模試では不合格判定を受けてしまいました。いくら医学部でも国家試験に受からなければ医者ではないただの人です。

 

そんな劣等生の和田氏を半年で合格に導いたテクニックとはどのようなものだったでしょうか。

 

 

その答えは「ひたすら過去問を解く」とというものでした。

 

 

 

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東大生が絶対に過去問を解く理由

 

国家試験不合格の窮地に追い込まれた和田氏を救ったのは、同じく灘高から東大医学部に進学した同級生でした。

 私が受けた当時の国家試験というのは、先述の通り、要するに過去問を愚直にやっている奴は受かるし、やっていない奴は落ちるという、ただそれだけの試験だったのです。しかし、その事実にさえ、遊び過ぎていた私は気がつかなかった。今思えば不思議なもので、人間というのは、優等生のときは優等生の発想ができるんです。灘の高3の頃は、理Ⅲは440点満点で290点を取ればいいんだという発想ができたのに、劣等生になると、そういう発想ができなくなっていた。ただただ、朝倉書店の「内科学」*を一生懸命読むとかね。医師国家試験を前にして私は、馬鹿な受験生そのものでしたから……。

ここは誤解されたくないので恥を忍んで言っておきましょう。灘高に入ったときから頭がいいという自覚もなかった私は、東大生になっても真面目に授業も出ずに、サブカル系雑誌ライターの仕事や映画の現場の使い走りなど、勉強以外に精を出していたため、気づけば、医師国家試験の不合格が確実視されていました。

東大理Ⅲは、毎年3~4人が医師国家試験に落ちています。たいていが心の病気が理由で不合格になっているのですが、私の場合は、遊びが過ぎたという情けない理由で、国家試験の模試で不合格判定されたのです。そのときに灘の同級生で一番の秀才だった伊佐正*氏が「和田、お前、このままじゃ落ちるで」と言って、勉強会に誘ってくれたのです、そこで過去問をやる意味を認識させられた。ありがたかったですね。

      
                  ~中略~

そうなんです。その勉強会に出てみると、みんなで過去問ばかりをひたすら解いているのがわかりました。特別に高度な勉強法をやっているかと思いきや、ただ、ひたすらに。そして、勉強するのは問題に出たところの周囲の知識ばかり。それを知って、私も勉強法がわかって、無事に国家試験に合格することができました。

引用先

東大医学部が医師国家試験の合格率で55位の下位に沈む理由 | 富裕層向け資産防衛メディア | 幻冬舎ゴールドオンライン

 

※傍線は筆者

 

このように和田氏は勉強会で医師国家試験を分析し、ひたすら過去問を解くことによって国家試験に無事合格することができました。ちなみに朝倉書店の『内科学』とは内科関連項目の参考書です。

 

和田秀樹氏の東大医学部時代については『東大医学部』和田秀樹・鳥巣徹 著が詳しいです。日本最高峰の偏差値エリートに知っておくことは、受験勉強に役立つと思いますので、ご興味を持たれた方はお読みになってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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過去問で得られる3つのメリットと1つのデメリット

 

 過去問を解くメリットは3つあります。

 

  1. 出題範囲が分かる
  2. 問題の出され方が分かる
  3. 最短の時間で合格できる

 

ひとつずつ解説します。

 

1.出題範囲がわかる

 

 

出題範囲が分かるとは、試験によく出題される部分とあまり出題されない部分が分かるということです。試験範囲とはこれまで学習した全範囲です。しかし実際には試験に頻出のところとあまり出題されないところがあるわけです。

 

 

この区別がつかないと和田氏のように愚直に参考書を全部覚えるということになり、当然試験であまり出題されない部分も勉強することになるわけですから、時間の無駄ということになります。同じ勉強するならよく出題されるところを集中して勉強したほうが効率が良いのです。

つまり過去問で頻出の部分と関連項目を絞り込んで暗記すれば、本番で同じところが出題される可能性が高いので、その問題を解いて合格率がグーンと高まるわけです。

 

2.問題の出され方が分かる

これは質問のされ方が分かるということです。質問のされ方にも特徴があり、問題の聞かれている意味が分からないと誤答してしまうことになりかねません。試験は聞かれた通りに答えないと正解とは言えません。

 

例えば選択問題で「誤っているものを答えなさい」と問題が聞いているのに、正しいもの選択してしまう当然不正解となります。過去問でこういったことを把握しておくことは、非常に大切なことなのです。

 

3.最短の時間で合格できる

 

これこそ過去問を解く最大メリットです。というより目的です。つまり出題範囲を絞り込むことで無駄な勉強をせずに済み、かつ問題の質問のされ方を把握することで本番の

問題の予想がつきます。

 

自分で試験の問題の予想がつくということは、事前に対策も立て易く、また問題に慣れることができるので、落ち着いて本番に臨めるようになります。

 

 

 

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最後に過去問を解くデメリットです。

これはただ過去問を解いただけで安心してしまい、きちんと自分なりに問題の分析をしないことです。

私の教えてきた経験でも、ただ過去問を解いただけで分析して対策しない子が結局本番で失敗したということがよくありました。

過去問を分析して対策を立てるとは問題を予想して覚えることです。


和田氏の例でいうと「勉強するのは問題に出たところの周囲の知識ばかり」という部分が対策に当たります。また試験科目によっては、全く同じ問題は出ないということもありますので、そういった意味でも自力で対策するというのは重要です。

 

 

f:id:takazenkun:20210506175442j:plainまとめ

 

・過去問を解くことは、試験勉強に絶対必要

・過去問を解いて、試験範囲を絞り込む

・過去問を解いて、質問のされ方を把握する

・過去問を分析し、対策を立てることが最重要

 

試験勉強において「過去問を解くこと」がいかに重要かお判りいただけたと思います。
過去問をやらなければ、たとえ東大の医学部生のような頭の良い人であっても試験に落ちるということです。

幸い和田氏は合格しましたが、自力で勉強していたらたぶん不合格だったでしょう。ちなみに医師国家試験は合格率90%以上の医学部卒ならほぼ受かる「易しい」テストです。

以上最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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